Georgian house TOKYO
モノにこだわる元百貨店バイヤーが輸入住宅を建てた
こだわりの一品

黒織部のぐい呑み

私の家の近所に古着屋ができた、という話は前々から聞いていた。その古着屋のインスタグラムを見てみたら結構オシャレで気になっていたお店。今日は家族で散歩がてら目の前を通ることになったので立ち寄ってみることにした。

古着といえば、学生時代によく下北沢の店を訪れていた。あの頃はお金がなかったけど好奇心が旺盛だったのでしょっちゅう物色していた。

あれから20年…

人の趣味は変わるもので、当時の洋服へのこだわりを「衣」とすれば、今の趣味はすっかり「住」だ。

(すごく年を取った気がするのはなぜだ…)

そして今日訪れた古着屋なのに?陶器が売られていて目に留まった。

九谷焼、萩焼、信楽焼、京焼…古着屋なのに陶器のチョイスがなかなか通である。これを仕入れた古着屋の担当者はなかなかの焼き物通だと感じた。

その中でも特に目に留まったのが

黒織部のぐい呑み

少し前までアルコールはワイン一択だったのだが、最近はちびちび飲むスタイルの日本酒も悪くないなぁ、と思ってスーパーでいつも買うワインを棚に戻して日本酒をチョイスしているのだ。

そんな中目に留まったのがこの織部焼のぐい呑み。

ちなみに織部焼(おりべやき)とは

「織部焼」(おりべやき)とは、千利休(せんのりきゅう)の弟子で桃山文化を彩った茶人「古田織部」(ふるたおりべ)の名に因んだやきものです。
当時、ファッションリーダー的存在であった古田織部が茶の湯の世界で好んで使った、自由な形・大胆な模様・明るい色彩をもつ「斬新なやきもの」を総称したことにはじまります。

出典: 瀬戸焼振興協会 https://www.setoyakishinkokyokai.jp/oribe_01.html

このぐい呑みのように文様が一部分だけ入っていたり、当時としてはかなり斬新で奇抜なデザインだったらしい。

私は輸入住宅のような洋風なものがめちゃくちゃ大好物なのだが、和風陶器にも興味があってそこら辺の人よりちょっと詳しい自身がある。

織部のマグカップを買ったことあるけど(そういえばどこにも見当たらない…なぜだ)黒織部は持っていなかったのでちょっとした憧れがあった。

この黒織部はぐい呑みとしては、ちょっと大きなサイズだった。

うーん。ちょっと飲みすぎてしまうかも。

そんな心配をよそに、価格を見たら

2,000円ジャスト!!

即決だった。いくら中古と言え2,000円なら十分安い。間違いなく量産品じゃなくって作家もの。ちなみに箱なしなので作家名はわからない。

輸入住宅の中で使うアイテムはガチガチに洋風なもので固めてる人が多いと思うんだけど、あえて洋風な雰囲気。の空間でこういう和風なアイテムを使うのもなかなか粋だと思っている。

ところで、陶器ばっかり見ていて古着屋なのに古着はあんまり見ていなかった。学生の頃は服ばっかりだったのに、ホント興味の対象って変わるもんですね~。

ABOUT ME
こだわりボーズ
学生時代に初めて訪れた海外「イギリス」で見た本場の西洋建築に衝撃を受ける。 夢叶って2019年にジョージアンスタイルの輸入住宅を建築。 輸入住宅づくりの成功と失敗の学びから、満足度の高い輸入住宅ライフに貢献できるよう執筆中。バイヤーの目利きを活かした「こだわりの一品」もご紹介。 2子の父。坊主頭。趣味:芝刈り、写真